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飛行場の朝

数十キロ先に聳える連峰の麓 低空の虹が掛かるのをみた
それはもはやアーチではなく、七色の地層が重なる丘
飛行機越しに見える光景は、まさに夢物語のひと幕
そんな幻想世界を生きる妖精達が恋焦がれるのは、惨たらしくも生々しい地上界であるとすれば
ままならない世の中も、ちょっとは面白く思えるのかもしれない