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いきどまり

帰りにいつもと違う道で曲がったら行き止まりだった
ブロック塀の壁と春の陽射しとアパートの洗濯物
ぼう、と佇む背中に刺さるパトカーのサイレン
かどの電信柱の陰から何かが出てきそうな気がして、慌てて逃げ出した
生き止まりだった



いろはす

公園の生垣に転がるペットボトル
その中に、何十本と詰め込まれた吸い殻
行き場をなくした鬱憤が曖昧な自粛の中で縮こまって
いつかひしゃげてしまうのだろうね
隣で潰れてるビールの空き缶みたいに